私たち石心会グループは、昭和48(1973)年設立以来、地域で必要とされる「いつでも診る医療」「高度な医療」「心のこもった医療」を実現するための努力を続けてまいりました。
現在川崎幸病院や埼玉石心会病院は、「救急車を1台も断らない」という方針のもと、24時間365日、それぞれ年間約1万台の救急車を受け入れていて、地域で1~2位の救急医療機関となっています。
石心会が川崎の地に発足をした時には64床の病院でしたが、その後今日に至るまでに大動脈外科、心臓外科、消化器内科・外科、整形外科、放射線治療、サイバーナイフ、透析医療など高度な医療を提供できる医療機関グループに成長することができました。
大動脈外科、心臓外科では日本で最多数の症例を扱っています。
また、地域のさまざまな要望に応えるため、訪問診療・訪問看護・夕方診療・日曜祭日診療・医療相談、あるいは特別養護老人ホーム(埼玉県狭山市)・老人保健施設(立川市)など、
どのような状態の患者であっても、安心して自宅や地域で生活が続けられるよう医療・福祉の体制づくりに努めてまいりました。予防医学の面では個人や事業所などさまざまな健診ニーズに応えるため専門の健診センターを開設しました。
少子高齢社会が進行する日本で、今後必要とされるのは、病気の予防・健康管理、疾病の早期発見・早期治療、救命救急、急性期、慢性期、終末期を含めた在宅ケアなど、切れ目のない医療・福祉の連携です。
そのためにも、石心会グループにおける医療・福祉の充実と、行政・地域社会、個人・団体、関係事業者等との連携が重要と考えられます。
石心会グループは、これらの課題に対して、国の先頭に立つ気持ちで取り組んでまいりたいと考えています。
社会医療法人財団石心会
理事長
杉山孝博
1973年9月 | 東京大学医学部医学科卒業 |
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1974年1月~ 1975年6月 |
東大医学部付属病院および分院で、内科研修を受ける |
1975年年10月 | 川崎幸病院に内科医として勤務 |
1979年10月 | 川崎幸病院 地域保健部創設、部長に就任 |
1981年 | 認知症の人と家族の会の活動に参加。現在、全国本部副代表、神奈川県支部代表 |
1987年 | 川崎幸病院副院長に就任 |
1998年9月 | 川崎幸病院 外来部門の川崎幸クリニックが設立。院長に就任 |
2023年7月 | 社会医療法人財団石心会 理事長に就任 |
1947年、愛知県生まれ。1973年東京大学医学部卒。
東大附属病院で内科研修後、患者・家族とともにつくる地域医療を目指し、1975年川崎幸病院に内科医として勤務。以来、内科診療と在宅医療に取り組む。
1975年4月には「スモン原告団弁護団国際行動」にも支援者として参加。クロロキン事件の被害者の診療に携る。1977年から血友病患者の自己注射治療に取り組み、多くの血友病患者の治療に関わる。 1977年~血友病の自己注射・在宅酸素療法・家庭透析・在宅腹膜透析・在宅人工呼吸器療法などに取り組み、どのような疾患・障害があっても安心して住み慣れた地域で生活できるための在宅医療にとり組む。
1979年10月、川崎幸病院内に「医療と生活・福祉とを結びつけ、また、病院と地域とを結びつける連結器としての役割」を果たす地域保健部を創設し、部長に就任。 1983年頃から日本でも血液製剤由来のエイズの発生が問題となり、エイズ問題にも関りを持ち、国内の献血を原料とした安全な血液製剤を製造するために日赤に働きかける。
1987年に川崎幸病院副院長に就任。1998年9月川崎幸病院の外来部門として川崎幸クリニックが設立され院長に就任。2023年7月社会医療法人財団石心会理事長に就任、現在に至る。
社会医療法人財団石心会理事長(2023年7月~)
川崎幸クリニック院長(1998年9月~)
公益社団法人認知症の人と家族の会副代表理事(2005年6月~)
公益社団法人認知症の人と家族の会神奈川県支部代表(2000年4月~)
公益社団法人日本認知症グループホーム協会顧問(2007年~)
公益財団法人さわやか福祉財団評議員
特定非営利活動法人 地域生活サポートセンター代表理事(2007年~)
特定非営利活動法人 神奈川県ホームヘルプ協会理事
重度心身障害者通所施設 こぶし園 内科嘱託医(1992年から)
神奈川県立看護衛生大学校 非常勤講師
杉山孝博著「マンガでわかる 認知症の9大法則と1原則」(法研)
杉山孝博監修「親の認知症に気づいたら読む本」(主婦の友社)
杉山孝博監修「認知症の人の不可解な行動がわかる本」(講談社)
杉山孝博監修「認知症の人のつらい気持ちがわかる本」(講談社)
杉山孝博著「認知症の9大法則50症状と対応策」(法研)
杉山孝博著「イラストでわかる高齢者のからだと病気」中央法規
「介護職・家族のためのターミナルケア入門」(雲母書房)
杉山孝博編「認知症・アルツハイマー病 介護・ケアに役立つ実例集」(主婦の友社)など他多数。
毎日新聞「杉山Drの在宅ケア1,2,3」毎週連載(1995年4月~96年3月)
全国20地方紙「知ってますか?認知症」毎週連載(2009年4月~10年3月)
しんぶん赤旗日曜版「知っておきたい認知症」毎週連載(2014年11月~15年4月)
・「やさしい家庭介護」 杉山孝博総監修/前川美智子監修・執筆(テキスト全6冊、ビデオ全4巻、介護ハンドブック1冊/他:日本通信教育連盟出版局、1995年12月)
・『新・在宅介護の実際 全5巻』ビデオ制作指導(丸善1999年9月)
・「認知症と向き合う」杉山孝博監修/監督 保母新之助/脚本 松島恵利子/企画・制作 東映映画㈱教育映像部、DVD、上映時間 30分、2016年9月発売)
文部科学省特別選定。平成29年度教育映像祭にて最優秀作品賞(文部科学大臣賞)受賞(社会教育部門)
・DVD「認知症とともに生きていく 第1巻 アルツハイマー型認知症」(企画・製作・販売 東京シネ・ビデオ/企画協力 杉山 孝博 本編22分解説8分、2016年11月)平成29年度教育映像祭にて優秀作品賞受賞(社会教育部門)
・教育DVD「はじめて認知症の人に接するあなたへ」(監修:杉山孝博/企画・制作:千葉エデュケーショナル/販売:東映映画㈱教育映像部、DVD 上映時間 19分、2018年高校生~一般向け)
・教育DVD「認知症って、なんですか?」(監修:杉山孝博/企画・制作:千葉エデュケーショナル/販売:東映映画㈱教育映像部、DVD 上映時間 14分、2018年、小学校高学年~中学生向け)
・映画「ばあばは、だいじょうぶ」(監督:ジャッキー・ウー 出演:冨士眞奈美、寺田 心、平泉 成 企画・制作:ミューズ・プランニング 原作:楠章子「ばあばは、だいじょうぶ」(童心社)、
2018年ミラノ国際映画祭 最優秀主演男優賞&最優秀監督賞受賞、医学監修、2019年5月10日公開)
・NHK『クローズアップ現代』:「痴呆性高齢者グループホームの質の評価」2002年11月5日
・NHKラジオ第一『介護Q&A』:介護相談を担当。2002年
・TBSラジオ、CBCラジオ『明日も元気』痴呆の理解と援助 2003年9月22日~9月26日
・TBSラジオ、CBCラジオ『生島ヒロシのおはよう定食』健康広場のコーナー 2008年8月11~15日
・BSフジ『PRIME NEWS』「認知症700万人時代へ…身内が事故を起こしたら責任は誰が負うか」2016年3月22日
・TBS『上田晋也のサタデージャーナル』「ちゃんと知れば怖くない 認知症を正しく知ろう」2018年6月9日
・NHK「クローズアップ現代」2018年11月13日